長く貯蔵すればするほど質が高くなるクース

クースとは、沖縄を代表するお酒である泡盛を3年以上も寝かせたお酒のことです。
泡盛と比較して、アルコールの刺激がやわらかくなり、非常にまろやかな味わいで飲みやすいことが特徴です。

貯蔵期間が長ければ長いほど上質とされる『クース』

古いお酒、古酒と書いてクースと読む名前通り、一般的に、クースは十年程度までならば長く貯蔵すればするほどに熟成されていき、より上質になるとされています。
それ以上の貯蔵に関しては、減ったクースやアルコールの分量を注ぎたす仕次ぎという手法によって品質の劣化を防ぎながら熟成することが可能です。

過去、琉球王朝時代には200年から300年物のクースが貯蔵されていたと言われています。
しかし、第2次世界大戦中の沖縄戦によって紛失し、現在は首里の識名酒造に貯蔵されている150年物のクースが最も古いクースです。

沖縄のクースを代表する蔵元の起原である首里三箇

首里三箇を起源として、現在も高品質のクースを製造、販売している蔵元が沖縄県に存在します。
首里三箇とは、琉球王朝時代に王府によって泡盛の製造を認可されていた地域のことです。
ほとんどが移転してしまいましたが、現在でも沖縄県那覇市首里にある鳥堀の咲元酒造、崎山の瑞泉酒造、赤田の識名酒造の三社が残っています。

咲元酒造の代表的なクースは、タンクに八年間以上貯蔵した後に、三石甕に二年間貯蔵した四十度の十年クースです。
八年間の熟成の後、蔵元の100有余年の歴史とともに歩んできた甕に二年間貯蔵し直すことで、独特の豊潤な風味を生み出しています。

瑞泉酒造を代表するクースは、甕で21年間貯蔵したおもろ21年です。
21年間の貯蔵により、泡盛のコクと香りを最高峰に引き出しています。

識名酒造を代表するクースは、平成26年泡盛鑑評会において、沖縄県知事賞を受賞した無濾過の時雨です。
じっくりと二十年以上の歳月をかけて熟成することで、泡盛本来の華やかな味わいを生み出しています。

沖縄には歴史が深く由緒正しいクースがたくさん存在します。
沖縄に立ち寄った際には、ぜひとも気になる本場のクースをじっくりと味わってみてください。

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